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東北の花の山・焼石岳 2016.06/24

執筆者の写真: yama_skiyama_ski

更新日:2022年6月26日


泉水沼からの焼石岳

<泉水沼からの焼石岳> 

☁️/⛅️/🌂/⛅️

 前日は、焼石岳温泉・焼石アクアパーク「ひめかゆ」に泊まって英気を養います。水沢江刺駅から宿のマイクロバスでのお迎え付きです。お湯はアルカリ性のお湯でちょっと熱め、いいお湯です。  前日までの雨は朝には止んでいます。何とか1日持ちそうです。朝はお弁当にしてもらって、タクシーで中沼登山口に向かいます。国道から分かれて尿前林道に入り、ゆったりとした地形の中林道をグイグイ上がっていくと結構広い駐車場に着きます。宿から30分ほどです。ここが登山口で、トイレもあります。山開きの日は、この駐車場が満杯で車で溢れかえるというのだから驚きです。  出だしは木道で尿前沢の支流の荒沢を渡ります。じきに樹林帯の登りとなり、小一時間で中沼のベンチです。生憎の曇り空で、ガスもかかっていてよく見えません。晴れていれば、中沼に映る焼石連峰が美しいところです。気を取り直して、ヒオウギアヤメなどを愛でながら上沼を過ぎ、次々と湿原を登っていきます。リュウキンカの黄色い花が印象的です。ミズバショウはすでに終わっていて、ところどころにわずかに残っているばかりです。今年は本当に花が早い。

<銀明水の上の雪渓>

 2年前に来た時は、すっかり雪渓の下だったつぶ沼との分岐も全く雪がありません。銀明水の上の大雪渓も随分と痩せています。雪渓が少ない分、登山道の水流は少ない感じです。雪渓の溶けた跡には、ヒナザクラの可愛らしい花が咲いています。陽が差していないせいか、花はショボっと下向いていてこちらを向いてくれません。残念です。その代わり、オオバキスミレやミヤマツボスミレ、キバナノコマノツメがたっぷりと咲いています。姥石平では、チングルマやハクサンイチゲも目を楽しませてくれます。最初は、ツバメオモトと間違えてしまいそうでしたが、オノエランの上品な花に癒されます。

 山頂付近では、少し霧雨にも会いましたが、無事登頂です。今年はちょっと花が少なめでしたが、やはり東北の山は大好きです。多少長めですが、急登も少なく皆さんも大いに花を楽しむ余裕があったのではないでしょうか。帰りは銀明水で恒例のお茶タイムをとってから下山です。中沼登山口には16:30、10時間行動となってしまいましたが、今日は「ひめゆか」に連泊ですから余裕です。

 帰りの車の中では、2008年の「岩手・宮城内陸地震」の時の運転手さんの体験談などを聞かせてもらいました。地震は朝の8:43ということで、尿前林道が崩落し多くの登山者が山に閉じ込められたそうです。その運転手さんも登山者を中沼登山口に送り届けた後で、地震にあったそうでタイミングが悪ければ中沼登山口に閉じ込められたかも。

<銀明水のダケカンバ>

<行程> 中沼登山口6:30〜中沼7:25〜上沼8:05〜中沼・つぶ沼コース分岐8:45〜銀明水9:15〜姥石平11:15〜泉水沼11:20〜焼石岳11:45〜泉水沼12:40〜銀明水14:30〜中沼・つぶ沼コース分岐14:55〜中沼15:50〜中沼登山口16:30 

<焼石岳で出会った花たち/写真をクリックしてください>


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