表丹沢・日向薬師から日向山 2017.12/14

12/14/2017

 今日のプランは、結構盛りだくさんです。相模の古刹の日向薬師から日向山に登り、小説『蟹工船』で知られた、プロレタリア文学の旗手で、戦前に警察によって惨殺された作家小林多喜二の足跡をたどるという欲張りな計画です。
 まずは伊勢原駅からバスで日向薬師に向かいます。日向薬師は、創建が10世紀頃まで遡れる真言宗の古刹です。かつては多くの僧房を抱える大寺院でしたが、明治の廃仏毀釈によって大打撃を受けて本堂、鐘堂、仁王門などを残すのみとなって、現在に至っている。1660年に建てられた本堂の5年以上をかけた改修が昨年終わったばかりです。綺麗です!

 でも僕の個人的なお気に入りは、仁王門の二体の仁王像です。1883年(天保4年)に作られたそうですが、中々の迫力です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 どうです、この力強さは。腹筋なんか盛り上がっていますよ。
 日向山は、この日向薬師の境内の裏手からゆっくり登っても一時間弱。標高404mの低山です。地形的には大山から三峰山に向かう尾根の途中から七沢温泉に向かって東に登る支尾根の末端にある小さなコブです。
 下山は、七沢温泉に向かいます。お目当は福元館です。保釈された小林多喜二が、一時期この福元館の離れに匿われて執筆していたという。その離れが当時のまま残されていて公開されている。

  その離れは、福元館とは道路を挟んだ向かい側の小高いところにひっそりと立っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 多喜二がここに滞在したのは、1931年3月頃の1ヶ月ほどでしたが、2ヶ月前に保釈されたばかりの多喜二が、なぜここに滞在したのか、その経緯はいまだに解っていないそうです。多喜二はその2年後に特高警察に逮捕され、そのまま凄惨な拷問によって殺害されています。その様はかなり悲惨なものであったことが知られています。享年29歳。あまりにも理不尽な死としか言いようはありません。こんなことが二度と繰り返されることのないように願うばかりです。
 最後は、美味しいラーメンを食べて無事に山行を終了しました。


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