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  • 執筆者の写真yama_ski

東北・岩木山② 2017.06/23


 百沢温泉の宿は、出発点の岩木山神社の真向かいです。部屋の窓からは岩木山のどっしりした姿が迫って来ます。 神社から、30分ほどで神苑桜苑と名付けられたこんな公園に出ます。ここまで車でも来られるので登山口と言えるのでしょうか。この後も緑豊かな緩やかな道が続きます。

 じきに百沢スキー場の脇を登るようになります。初夏の花たちが咲き乱れた広々とした気持ちの良い景色です。

 スキー場を過ぎるといよいよ樹林帯の山道に入ります。 姥石を過ぎ、とりあえず焼止りの避難小屋を次の目標に登っていきます。まだ6月末でこんな雪渓も残っています。ちょっとスリリングですが、見た目ほどのことはありません。 この雪渓を横断してしばらくで、焼止りの避難小屋でした。

 避難小屋で休憩していると、屈強な若者のグループが登って来ました。聞くと青森県の防災航空隊の隊員たちでした。頼もしい限りですが、お世話にならないように安全登山で頑張りましょう!

 やがて、いよいよ百沢コースを特徴付ける雪渓の登場です。「坊主ころがし」と名付けられた少々急な斜面もあって中々登りがいのある雪渓です。

 雪渓に冷やされてガスも湧いて来てちょっと見通しが悪いけれど天候の心配はなさそうです。この雪渓も実質1時間ほどで抜けると、いよいよお目当てのミチノクコザクラのお出ましです。

 雪渓の消えた跡にはこんなピンクの可愛いミチノクコザクラの塊があちらこちらに咲いています。登りの疲れも癒されます。このミチノクコザクラは、岩木山の固有種ということはこの岩木山でしか見られないということですね。別名はイワキコザクラとも。さらには、「安寿と厨子王」の民話にちなんで「安寿姫のかんざし」とも言われているとか。この「安寿と厨子王」の伝説によって、津軽では丹後人を忌避したことも。もっともこの話には裏があって、津軽藩が領民に対する酷政を隠蔽し、全てを丹後人のせいにする策であったという。   ミチノクコザクラを堪能した後に「種蒔苗代」と名付けられた雪渓を登り切るといよいよ山頂直下の「鳳鳴ヒュッテ」と名付けられた避難小屋の前に出ます。この雪渓が本日1番の急登でした。さあここで休憩したら山頂往復です。登りは30分となっていますが、意外と長く感じます。

 山頂の肩のあたりもミヤマキンバイの見事な群落が楽しめます。

 山頂には、岩木山神社のお社が立っています。社は東側を向いています。岩木山をスキーで滑ったのはなん年前でしょうか。その際は1日2本滑ったんですね。1本目はこの社の脇から弥生コースで、山頂直下からの大斜面が印象的でした。自分のスピード感覚が狂ってしまうほどの広い斜面でした。2本目は今日登って来た百沢コースです。リフトが止まっていたので、板を担いで八合目から鳳鳴ヒュッテまで登って来て滑ったんですね。その時はリフトから山頂も、八合目からヒュッテまでもすぐそばという感覚でしたが、あの頃は若かったのですね。  コースタイム4時間半のところ、7時間余りかかりちょっと疲れましたが無事登頂です。後はリフトで八合目まで戻ってバスです。登山の余韻を楽しみながら百沢温泉の宿に戻りました。

<以下は、岩木山で出会った花ギャラリーです。写真をクリックしてください。>


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